名古屋市南部・南部近郊の不動産・住宅のことなら地域密着の株式会社ＴＳアラサワ不動産より、南区のご案内です。

村上光明氏 所蔵

　ただ住んでいるだけでも、もちろん何ら問題はありませんが、歴史を知ることにより、見えない物が見えてくる。そんな気がして調べました。

「昔はここらへんは、海だったんだぞ」先代（父親）がよく言います。
いつ頃まで海だったんだ？土壌は？地震は大丈夫？洪水被害はどうなの？
いろいろ疑問がでてきます。

なんかちょっとは知りたくなってきませんか？
そんなわけで、簡単ではありますが、調べてみました。
南図書館では、あまりいい資料がみつかりませんでしたので、ほとんどネットです。たいへん便利です。

明治24年(1891)の現況図

なんと調べてみると平成２０年で南区誕生１００年になりました。
南区の誕生は明治４１年に愛知郡熱田町と小碓村の一部を編入し、「南区」が生まれました。どうやら現在の南区とは形がずいぶん違いようです。

明治の頃は農村地域だったみたいです。６０年前、社長が長野から名古屋市南区に出てきたときでも周りは田んぼだらけだったとか。
今の工業地域と住居地域の町並みとは違いますね。土地の値段の上がり方が半端じゃなかったみたいです。「働いて稼ぐ金額より値上がりの方が早かった」なんていってます。

大正にになると第一次世界大戦による好景気などにより、紡績業や製材・木製品工業を始めとする多くの工業が操業を開始、工業化が促進されていきます。

昭和に入り、満州事変・日中戦争・太平洋戦争により、軍需産業を中心とした重工業化が進み、我が国屈指の南部臨海工業地帯を形成します。
しかし、本格的な空襲が始まり、壊滅的な打撃を受けることになりました。
最近では、海外から安い製品などが大量に流入することにより、工業地域の南区としましては前途多難が続いていますね。

明治の旧字名図

南区全域が完全に海だったのはどうやら、数万年前のお話みたいです。南区どころか、弥生時代以前、海底が隆起して、陸地化しました。
そんな前の話別に関係ないやと思いきや、江戸時代には南区の海側を堤防で囲み、中を干拓して新田を造っていたようです。その数なんと二十四ケ所。
源兵衛新田・道徳新田・氷室新田・水袋新田などなど、今でも聞く地名が名残として残ってます。
新田の面積は南区の約二分の一、半分はそう遠くない過去に海だったということです。よく国道２３号線より西は地盤が弱いといいますが頷けます。さらにほとんどがゼロメートル地帯みたいです。目を懲らすと電信柱に海抜何メートルか書いてあったりしますので、確認してみるのもいいかもしれません。
　 小学校の時、朝礼で話も聞かず、土いじりをしていると、校庭に貝殻がよく混じっていました。その時は昔海だったんだなと勝手に納得していましたが、今思うとグラウンド用にただどっかから持ってきただけだから、関係ないですよね。